失敗しないお酒の飲み方を学んでおきましょう。

顔が赤くなる人とならない人の違い

お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる人は遺伝との関連性が深く、体質の問題です。
詳しくアルコールの分解や顔が赤くなるメカニズムの紹介もしていますが、難しい用語も多く医学が好きな人でないと理解しづらいです。

 

簡単に顔が赤くなることや、お酒を飲んでも顔に出ない(赤くならいない)人との違いをまとめると以下のようになります。

 

 

・お酒を飲んで顔が赤くなるのは、お酒の中に含まれている顔を赤くする成分を分解する能力が高いか低いかの違い
・顔は赤くならないけど、お酒には弱い人もいる
・お酒に強い人は、顔に出ない体質の方が多い
・お酒は飲み続けると強くなるけど、顔が赤くなる現象は鍛錬しても改善できない

 

お酒に酔っ払うことと、顔が赤くなることは肝臓でアルコールを分解する能力という点では共通していますが、完全に連動しているわけではありません。
お酒は酔っ払う成分と、顔を赤くする成分が違います。
顔が赤くなりやすい人は、肝臓の分解能力そのものが弱いので、お酒が強くなりにくい体質です。
ただし、お酒の強さは後天性の要素も大きいので、肝臓の分解力に優れた遺伝子を持っている人でも、日常的にお酒を飲んでいなかったり、病気や肝臓以外の疾患、疲労などによってはお酒に酔いやすいです。

 

お酒に弱い人でも、肝臓の分解能力が高い体質であれば、お酒に酔っても、顔が赤くなる症状が出にくいです。
また、顔に出ない人は、お酒を飲む頻度を増やしたり、睡眠をはじめ規則正しい生活を心がければ、お酒に強くなりやすいです。

 

顔が赤くなるメカニズム

お酒を飲んで顔が赤くなる人

 

肝臓がお酒(アルコール)を分解すると、顔を赤くする毒性がある「アセトアルデヒド」という物質が出ます。
つまり、顔が赤くなるのは、血行が良くなったり頭や顔に地がのぼるのではなく、毒性症状の影響で医療用語では「フラッシング」と呼びます。

 

肝臓はアルコールを分解して出たアセトアルデヒドを再度分解しています。
お酒に弱いけど顔に出ない人は、アルコールの分解能力は弱いけど、アセトアルデヒドを分解する能力を持っています。

 

アセトアルデヒドを分解するには、「ALDH2」という酵素活性機能が必要で、酵素活性のタイプは遺伝によって人それぞれ決まっています。

 

お酒に酔うアルコール分解機能と、酵素活性によるアセトアルデヒドを分解する能力は別物です。
ただし、酵素活性が弱く顔が赤くなりやすい人は、アルコール分解能力も弱い方が多いです。

 

顔が赤くなりやすい人は体質的な問題でお酒に弱い可能性が高いので、強くするために無理してたくさん飲む行為をしても効果は出ません。
また、お酒に弱い体質の方は飲み過ぎると健康への悪影響が出やすいので、無理しない範囲で自制しながらお酒を嗜むようにしましょう。