お酒と薬の同時服用は弱体化、増幅、解毒されないなどの理由で弊害が発生します。

お酒×薬はNG!

お酒を飲む直前や、飲んでいる最中、飲んだ後には絶対に薬を服用してはいけません。
常備薬がある場合は、お酒を飲む2~3時間以上前に薬を飲んでおきましょう。
体調を崩した時に風邪薬や鎮痛剤系の薬を服用しないといけない場合は、そもそもお酒を飲むことを控えることが望ましいです。

 

 

お酒×薬がNGの理由

 

薬は基本的に肝臓で解毒されて効能を発揮します。
お酒と薬を飲んだ時は肝臓は薬の成分よりもアルコールを優先して解毒するため、以下のリスクが発生します。

 

・薬が正しく解毒されないため、副作用が発生する
・薬が解毒されないまま胃にとどまるので、胃炎をおこす
・アルコールと薬を同時に解毒して血液に複数の成分が混ざると、副作用が出やすい

 

 

風邪薬や鎮痛薬など薬の成分や系統によって、生じるリスクが異なりますが薬とお酒を同時に飲むことは、いずれの場合も非常に危険です。
特に風邪薬の場合、副作用で肝臓の数値が上がって死亡事故に発展する事例もあります。
ほかにも、入院を伴う重大な副作用が発症するケースも多いので、薬とお酒は絶対に一緒に飲んではいけません。

 

場合によっては、お酒の力で薬の効果が数倍~数十倍に増幅してしまうこともあります。
適用量の服薬であっても、薬とお酒を一緒に飲んだことで、薬を一気に大量摂取した場合と同じ副作用が出る場合もあります。

 

また、副作用を実感できなくても、お酒と一緒に飲んだことで薬の効果が弱体化され、薬を飲んでいない状態とほぼ同等の扱いになってしまうことがあります。
結果的に風邪をこじらせたり、持病を悪化させてしまいます。

 

つまり、弱体化、増幅、解毒されないなど様々な理由でお酒と薬を同時服用すると弊害が発生します。

 

 

胃薬だけは例外

胃腸薬の画像イメージ

 

お酒は胃へダメージを与えます。胃薬は基本的に肝臓で解毒することはなく、胃へ直接働きかけます。
胃薬の中には、飲む前や飲んだ後の服用を推奨している商品もあり、胃薬や胃腸薬に限定してお酒と一緒に飲んでも問題ありません。

 

ただし、胃薬は胃酸を抑えて消化を悪くさせるデメリットがあります。今日はお酒をたくさん飲むといった日に胃薬を飲むことは効果的ですが、日常的に毎日胃薬を飲むことは身体によくありません。
頻繁にお酒を飲む人は、胃薬に頼りすぎないように注意しましょう。